ロシア旅行に行きました(モスクワ編:2019/12/31-2020/1/1)
今日(12/31)はクレムリン観光から始まりました。上は入場口。
ロシア大統領府。プーチン大統領はここで執務しているのですね。あちこちに警備兵が立っています。
鐘の皇帝。1733~1735年に制作されたもので、重さは約200トンという世界最大の鐘です。しかし鋳造中に発生した火事の際にひびが入り、一部分が欠け落ちてしまったため未完成のままに終わり、この鐘の音を聞いた人はいません。
ウスペンスキー大聖堂。ロシア正教の総本山で、カトリックのバチカン聖堂にあたります。ロシア皇帝の戴冠式もここで執り行われてきたとのこと。残念ながら内部は撮影禁止でした。
⬇︎午後はプーシキン美術館を見学。印象派の充実度には目を見張ります❗️
ベラスケスと並びスペイン最高の画家と称されるゴヤの「ローラ・ヒメネスの肖像」(1834年)。プラド美術館の「裸のマハ」「着衣のマハ」が有名ですね。
ルノアール「黒い服の娘たち」(1880-1882年)。ルノアールで黒色は珍しいです。
これもルノアールの「ジャンヌ・サマリの肖像」(1877年)。当時のフランスで人気の有った女優でルノアールと親密な関係にあったとのことです。全身像の肖像画がエルミタージュにもあり、今回の旅行で2つを同時に観ることができました。
ポール・セザンヌの「サント・ビクトワール山」(1882-1885年)。フランスプロバンス地方に有ったセザンヌの自宅からよく見えるこの山の風景画を多く描いています。下は実際の写真です。
ゴッホ「アルルの赤い葡萄畑」(1888年)。ゴーギャンと共同生活を送っていた頃の作品。ゴッホの生前中に売れた唯一の作品と言われています。売れたのはゴッホが自殺する5ヶ月程度前で、値段は400フラン(11万円程度)だったそうです。
ゴッホ「医師フェリックス・レイの肖像」(1889年)。有名な耳切り落とし事件の後にアルルの精神病院に入院していた時に描かれた作品。この時は落ち着きを取り戻したと言われています。同時期に描かれた「包帯をしてパイプをくわえた自画像」が有名です。
「愛の画家」シャガールもあります!シャガールはロシアからパリに亡命していたユダヤ系ロシア人(今のベラルーシ出身)。上の作品は第二次大戦中の米国亡命中の作品「夜想曲:Nocturne」(1947年)。妻の病死、ナチスによるロシア故郷の破壊などが重なった時期に傷心の中で描かれた作品で、シャガールの死後、娘によって故郷ロシアの美術館であるプーシキン美術館に寄贈された作品とのことです。
シャガール「画家とその婚約者」(1980年)。1944年に亡くなった最初の妻が絵の上部に描かれています。
ピカソも多数ありました。上は「アルルカンと女友達」(1901年)。青の時代に突入する直前の作品とのことです。
ロシア旅行最後の「トレチャコフ美術館」。サンクトペテルブルクのロシア美術館と並ぶロシア絵画の双璧。一目見たかった「見知らぬ女」があるはず。
トレチャコフ美術館のイコンコレクションは至宝と言われています。その中でも最高傑作と言われているリュブロフの「聖三位一体」(1425-27)。
ボロヴィコフスキーの「マリア・ロプーヒナの肖像」(1797年)。文豪トルストイの親戚で24歳の若さで亡くなったようです。
アレクサンドル・イワノフ作「民衆の前に現れたキリスト」(1837-1857年)。20年間も制作に費やした大作です。
セローフ作「桃を持った少女」(1887年)。
とうとうクラムスコイの「見知らぬ女」(1883年)に出逢えました!ロシアのモナリザと言われていて、現在ではロシアで最も有名な作品のひとつ。発表当時はモデルは娼婦とも妾とも言われて、多くの批判を浴びた作品とのことです。またトルストイの小説「アンナ・カレーニナ」の主人公をイメージしたものとも。今でも誰かはわからない、神秘的ですね〜🥰。
2020年1月1日
今日はいよいよ帰国日です。帰国前に地下鉄で赤の広場に行きます。
地下鉄駅の入り口。歴史が感じられます。
地下鉄ホームまでは長〜いエスカレーターで降ります。写真は下から上を見たところ。運賃は55p(約100円)でモスクワ市内ならどこまでも行けます。
地下鉄が来ました。結構古いが、趣あります。
地下ホーム内の様子。今日は1月1日で休みなので、閑散としています。観光にはとても良かった。
銅像がたくさん並んでいて、触ると御利益があるそうです。
いよいよ赤の広場に到着。
レーニン廟の前でクレムリンを背景にパチリ。今回の旅行で一番寒かったです。
聖ワシリイ大聖堂。
赤の広場から空港に向かう途中にクレムリンにさようなら。とても充実したロシア旅行でした。皆さんありがとうございました😊!
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